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リクルートホールディングス

銘柄コード 6098 

業種 サービス業

リクルートホールディングスは人材サービスや販促メディアを手掛ける大手企業です。当社は1960年に江副浩正(えぞえ ひろまさ)氏によって、東京大学の学生新聞の広告代理店として創業されました。その後、紆余曲折を経て、世界でも有数の人材サービス企業へと成長してきました。

当社が上場したのは、ちょうど当ファンドのマザーファンドである「ニッセイ国内株式GENSENマザーファンド」の運用開始と同じ2014年10月のことでした。私は当社が「目に見えない資産」という観点から大変興味深い会社であると感じていたので、株式公開前の会社説明会で経営陣にお会いできるのを楽しみにしていました。

リクルートは、当時から「ユニット経営」と呼ばれるユニークな組織運営で知られていました。これは各事業の組織を「ユニット」という小グループに分割し、現場から新たに生まれた業務効率化のノウハウを共有することで、各ユニットが自律的に生産性を改善させていく仕組みのことを言うのですが、これだけ聞くとそれほど目新しいものには思えません。

私は、リクルートの組織運営で大切なのは、ユニット経営という単なる仕組ではなく、独特の企業文化が組織に根付いていることによって機能しているのだろうと考えていました。当社の従業員は、一人一人が経営者であるかのような主体性を持って仕事に取り組み、コミュニケーションが活発であることなどを、当社出身の経営者や競合他社などからよく聞いていました。

株式公開前の会社説明で佐川常務に来社いただいた際に、なぜそのような企業文化を形成できているのかについて質問しました。佐川常務のお話では、もともと自立心の高い人材を採用する傾向があることと、チームリーダーがメンバーの発想力や行動力を伸ばすことを意識したコミュニケーションや目標設定を行っていることがポイントとのことでした。

「当社では社員が起業家として独立していくことを歓迎しています。もちろん、それが私たちの競合になるような場合であっても構いません。そういった気持ちで当社での仕事に取り組んでくれた方がお互いにとってよいのです。私は出来が悪かったから、こうして今でも会社に残って仕事をしているんですよ」と冗談を仰っていたことが印象的でした。

私はこの日のミーティングで、当社における組織資産や人的資産などの「目に見えない資産」が、噂に違わぬ質の高さを持っていると思いました。しかし、この時点で投資は行いませんでした。というのも、当社は国内においてはすべての事業分野で既に圧倒的なトップシェアを有しており、成熟した状態で上場を迎えたため、今後収益力の更なる向上を見込むことは難しいと考えたためです。

見方が大きく変わったのは、それから数年後のことでした。2012年に買収した北米のIndeedという求人情報メディアの成長スピードが加速してきており、その要因について取材をしたことがきっかけとなりました。もともと当社の経営陣は、株式公開前の会社説明の時点でIndeedの高い成長可能性について言及していましたが、当時の私はその将来価値に気づくことができず、注意が向いていませんでした。

その日の取材で、Indeedが急成長している要因は、もともとあったIndeedの技術や業界ポジショニングの良さに加えて、買収後に時間をかけて、組織の意識改革やユニット経営で培ったノウハウの共有等を行ったことで、その効果が数字となって見えるようになったためだと分かりました。

具体的な事例を一つあげると、もともとのIndeedはネットメディアを構築することには長けていましたが、それを収益化することが苦手でした。そこでリクルートは営業担当者が実際に顧客企業を訪問し、Indeedの求人メディアとしての有用性を説き、契約書を交わすまでのノウハウをIndeedに提供したのです。

日本でも、リクルートは顧客に分かりやすくサービスの効果と成果を説明することで顧客満足度を高めていますが、これをIndeedにも移植しました。私はこの日の取材の後、当社の組織力が海外子会社でも変わらずに展開できていることをもっと高く評価するべきだと考えました。また、収益力の向上という観点においても、当面はIndeedがけん引していく可能性が高いとの評価に変更しました。

Indeedの成長を見て、類似のサービスを展開するライバルの新規参入が想定されますが、私はリクルート流に生まれ変わったIndeedに勝てる企業が出現する可能性は低いと判断しました。人材サービスはインターネットだけでサービスの提供が完結することはなく、顧客企業への個別対応が必要です。ここがリクルートの強い部分であり、ネット企業が効率化しづらい部分であると考えています。

幸い、当ファンドが新規でリクルートをポートフォリオに組み入れた後で、本格的に株式市場でIndeedの成長性が評価されるようになったため、株価は上昇しました。「目に見えない資産」と「収益力の向上」というユニークな観点から投資評価を行う当ファンドにとって、リクルートへの投資は、継続的に取材をしながら会社の変化に気づき投資判断を変更した事例の一つと言えます。

ロゴマーク

※上記はリクルートホールディングスのロゴマークです。リクルートホールディングスより許諾を得たうえで掲載しています。

株価・営業利益の推移

出所:ブルームバーグのデータをもとにニッセイアセットマネジメント作成
データ期間 株価(折れ線グラフ):2015年3月末~2018年10月末(月次)
営業利益(棒グラフ):2015年度~2017年度(年次)

※上記は、2018年10月末時点の組入銘柄の一つをご紹介するものです。特定の銘柄を推奨するものではなく、また今後の当該銘柄の組入れを保証するものではありません。

基準日:2018年10月末

ご投資にあたっての留意点

当資料は、ファンドに関連する情報および運用状況等についてお伝えすることを目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものです。金融商品取引法等に基づく開示資料ではありません。また、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。

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